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顎関節症の原因は?

あごが動かしにくくなったり、口を開けにくくなると言われている「顎関節症」。あごの部分がカクカクとしたり、痛みを感じたりと、罹患している人によりさまざまな症状がみられ、原因については人により千差万別です。

中には遺伝的に顎関節症になりやすい方もみられますが、後天的に顎関節症にかかる方も少なくありません。後天的に顎関節症を引き起こす原因として考えられているものが、噛み合わせの悪さであると言われています。

噛み合わせの問題については、顎関節症を引き起こす主たる原因として有力視されています。顔や体の歪みの原因になるとされ、顎関節症とも無縁ではないと考えられています。

噛み合わせの問題は偏った咀嚼や噛みしめ(ブラキシズム)に関係しているとも言われており、あごに多大な負担をかける恐れがあります。

顎関節症を引き起こす噛み合わせに多いのは、上下の歯が噛み合わせ異常を起こしている場合です。先天的に上下の歯が噛み合わない場合と、後天的に緊張やストレスなどによってあご周辺の筋肉が緊張して噛み合わせが乱れる場合などが考えられます。

また、就寝中に無意識に起きる「歯ぎしり」や「噛みしめ」などのブラキシズムも、あごの関節に負担をかけます。多大な負担をかけることによって関節がダメージを受け、顎関節症を引き起こす可能性があります。

ただし、顎関節症は噛み合わせが悪いというだけで罹患するトラブルではなく、複数の要因が組み合わされていると考えられています。噛み合わせの乱れから噛みしめなどのクセがついたり、同じところで食べものを噛むといったクセなどがあいまって、顎関節症の原因となるケースが多くみられます。

噛み合わせの問題は矯正治療によって改善することができますが、歯並びがなおっても歯ぎしりや噛みしめなどがすぐになおるとは限らず、ストレスが関わっている場合も少なくありません。

あごの筋肉が何らかの原因で緊張状態に置かれていると、それが顎関節症につながる可能性があるため、原因を突き止めることが大切です。

たとえば仕事中に歯を噛みしめるクセがついていたり、重いものを持ち上げる時に歯を食いしばるといった行動が習慣化していると、筋肉に緊張が走ります。激しいスポーツや冷房を強く効かせた部屋などでもブラキシズムが起きやすいため注意が必要です。

普段の姿勢についても、頬づえやうつ伏せで寝るといった姿勢が歯の食いしばりを招くおそれがあります。

それ以外の原因としては、事故による顔の歪み、顔面打撲などの外傷によって口腔内に負担がかかる場合もあります。

顎関節症の予防は人それぞれに異なる原因を見極めつつ、一つ一つに対処していくことで予防・改善することができます。片側でものを噛まないように注意したり、顔が歪む原因になる姿勢のクセを矯正するようにしましょう。

また、顎関節症にかかってしまった(もしくは症状が出始めている)場合、口の中の歯並びや噛み合わせを専門医にチェックしてもらい、必要に応じて矯正治療を行うようにします。

ワイヤーを使った一般的な矯正治療のほか、上と下の歯をマウスピースなどを使って揃えていく方法などもありますし、顎関節症の治療と並行して噛み合わせを矯正する場合もあります。

いずれの場合も、あごの関節が正しい位置に置かれることによって筋肉の緊張が解けるため、負担がかかりづらくなり顎関節症のリスクが軽減されます。

あごの使いすぎに注意し、負担がかかる場合は専門医を受診して、効果的に対処していきましょう。